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手の平多汗症の基礎知識

手の平多汗症(手のひら多汗症)とは

手の平に沢山の汗をかく病気を「手掌多汗症(以下、手の平多汗症)」 といいます。「手の平多汗症」は手の平から滴り落ちるほど大量の異常発汗のため、人と握手ができない、筆記用具が滑る、コップが持てない、書類がびしょびしょに濡れてしまう等などを訴えとする病気です。

手の平多汗症の原因

手の平多汗症の原因はよくわかっていません。暑かったり、緊張したときに汗が出るのは健康な反応で、皮膚にある汗腺が交感神経により刺激され汗が出ます。手の平多汗症では、手の平に分布する交感神経だけが強く興奮し、汗腺を刺激して汗が部分的に多く出ます。なぜ交感神経が部分的に強く興奮するのかは分かっていません。手の平多汗症の人は、汗を作る汗腺が手の平に多いわけではありません。

手の平多汗症の症状

約100人に1人の方が手の平多汗症で悩んでいると言われており、決して珍しい病気ではありません。5才から10才頃に手の多汗(手の平多汗症)に気が付くことが多いようです。

手の平多汗症を放置しても健康上で支障がでることはありませんから、病気というよりは体質といったほうがいいかもしれません。手の平多汗症で問題となるのは、日常生活を営むうえで不自由なことです。相手が気持ち悪がるのでないかと心配して、人と握手するのを躊躇してしまう、ピアノの鍵盤やパソコンのキーボードが汗だらけになってしまう、字を書くとき汗で紙がよれよれになってしまう、など手の平多汗症を一人で悩んで誰にも相談できずにいる方も少なくありません。

手の平多汗症の治療法

@手術(胸部交感神経切断術)

直径2mmの細いテレビカメラを使って、手の平とつながる交感神経を胸部で切断する手術です。腋の下に2mmの傷がつくだけで、痛みも軽く美容的にも優れています。手術時間は約15分間で、日帰りで行うことができます。

効果も100%と高く、手の平多汗症がなくなった、と喜ぶ人が多いです。再発率も低く、効果もほぼ永続します。

欠点は、代償性発汗(背中や腹部に汗が多く出るようになる)が5%の人に認められることです。この代償性発汗を減らすために、交感神経の切断部位を限定したり、一度に両側切断せず片側のみ切断したりする工夫がなされます。

Aイオントフォレーシス

手の平や足裏の汗の多い部分を、水につけて電気を流す手の平多汗症の治療法です。1回20分間で、効果がでるまで数回おこないます。約80%の人に有効ですが、一度汗が減っても効果に持続性がなく、1−2ヶ月ごとに繰り返し治療する必要があります。

1回1300円程度で治療が受けられ、大きな副作用がないのも特徴の1つです。小児にも行うことができます。

Bボツリヌス毒素の注射

ボツリヌス毒素を汗の多いところに注射します。3−4ヶ月毎に繰り返し注射する必要があります。保険が利かないので1回約10万円かかります。

2007.01.25.12:14 | Permalink | Track Backs (0) |